第7回 JACI同時通訳グランプリ ファイナリストとして出場させて頂きました

第7回 JACI同時通訳グランプリが6月22日に開催され、私はファイナリストとして社会人部門で出場させて頂きました!
今日は、簡単ではありますが、それまでの経緯について、書いてみようかと思います。
予選があったのは今年の5月半ば。昨年の第6回のグランプリの当日、私は素晴らしいファイナリストの皆さんのパフォーマンスを聞いていたので、まさか自分が予選に通るとは微塵も思っていませんでした。ただ、今回で最後の参加にしようということだけは決めていたので、後悔のないよう、スクールの勉強仲間と勉強会を開いたりして、予選は全力投球で臨みました。スクールの勉強仲間は関連教材を何個も送ってくださる方がいたり、一緒に同通の演習をしてくれたりと、なくてはならない存在です。皆が忙しいので、回数は多くないのですが、その分1回1回の重みがあります。
さて、私は予選に通るとは微塵も思っていなかったのです。こういうと怒られてしまいそうですが、、なので、健康診断で指摘されていた精密検査の予定を入れたり、インドネシア語の同時通訳案件を入れたりと、実は、6月はかなり忙しいスケジュールになっていました。
予選の結果はなかなか出ず、協会からも「予選の結果ですが、審査が難航中で時間がかかっています」との連絡が入りました。ですが、私は自分ごととは捉えず、私がその選考の中にいるとは微塵も思っていませんでした。(しつこくてすみません。。)
ですので、予選に通ったと知った時は心臓が止まるかと思いました。色んな意味で動揺いたしました。ただ、すぐに切り替えて本戦に備えなければとは思いました。
第5回のグランプリもファイナリストに選考いただいたのですが、実はあまりにも大きな舞台だったので、自分の中で消化しきれず、不完全燃焼だったことを後悔していたからです。今回は、受賞云々ではなく、当日まで、悔いなく走り抜こうと腹を決めました。そこから、トピックについてのリサーチ、通訳練習と気忙しい日々が続きました。ただ、インドネシア語案件はありますので、インドネシア人の家庭教師の方から週に3回程度のレッスンを受けながらの英日、日英の通訳練習でした。
リサーチはとことんやりました。動画、ウェブサイト、関連サイト、AIもフルに活用しました。ChatGPTも有料版がいいとある翻訳者さんに聞いて、その日にすぐ契約。やはりとても良いです。今はYouTubeもChatGPTもDeepLも私は全て有料版を使っています。
スクールでも先生が1回ほど勉強会を開いて下さり、共にファイナリストに選考されたスクールメイトで昨年準優勝された方と一緒に練習させていただきました。日本語力も高く、一流の通訳者さんです。私よりもはるかに通訳力のある方で、今年も準優勝された方ですが、その方から「林さんの日本語のパフォーマンスから学びました。また一緒に勉強会しましょう。」といっていただき、これまでネイティブスピーカーではないことに正直卑下する自分がいたのですが、日本語ネイティブであることに誇りが持てるようになりました。
審査の結果、私は受賞は逃しましたが、実は当日は優勝した方とペアを組んでいたので、彼女のパフォーマンスを聞きながら、きっとあの二人が受賞されるだろうなということは予測がつきました。それほど素晴らしいパフォーマンスをされていました。そんなお二人と同じ舞台に立てたことは私の一生の誇りになると思います。
そういえば、前回出場した時にパートナーとして組んだ方も優勝者されたので、、偶然ではありますが、二人の優勝者のパフォーマンスを生で聞けたことは私にとってまた素晴らしい経験となりました。
とはいえ、受賞できなかった悔しさは残ります。それは、ひとえに自分の力不足に対する悔しさです。
ですが、やはりどう考えても、帰国子女でもなんでもない私が、このような素晴らしい機会に2回も恵まれたことは、幸運としか思えません。
予選に通るだけでもすごい、ファイナリストとして戦えるだけでもすごいと励ましていただきますが、その通りだなと思う自分もいます。きっと、予選の日、何かが私に降りてきて、ベストパフォーマンスができたのだろうと思います。
いろいろな思いは交錯しますが、やはりこのような機会をいただいたことには感謝しかないなと思うのです。
なぜ自分がこの場に立つことができたのか。一言で言うと周りの方達のサポートがあったからだと思います。
通訳者と言う夢をくれた人生の師匠、そして母親。また、その夢に向かってサポートくださる、通訳スクールの先生、仲間たち。
そしてその夢を応援してくれる友人や家族。家族には言葉では表せないほどの感謝の気持ちが溢れます。
この日を新たなスタートとし、改めて決意をし直し、英語と日本語、さらにはインドネシア語の通訳者として恥ずかしくない、お客様に喜んでいただけるパフォーマンスを目指し、心を入れ替えて1日1日を価値的に、訓練を重ねる日々を送っていこうと思っています。
改めまして、JACIをはじめ関係者の皆様、そして、ファイナリストの皆様に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
